小学生の帽子も汚れています。

小学生の帽子

小学生のお子さんの通学用の帽子です。
この帽子、表示が洗濯禁止になっています。
肩が崩れるからだそうです。

小学生が使う、それも白の帽子が洗濯できない???何とも驚きです。
汗で汚れることもあるでしょうし、グランドに転げて土で汚れることもあるでしょうに。
世の中、不思議なことが多いなと感じます。

写真の帽子も内側のツバの付け根が黄ばんでいます。
これをキレイにして欲しいとのご要望です。

クリーニング後の帽子

汚れが酷くはなかったので、普通の水洗い(家庭洗濯のようなものです)でも結構キレイになりましたが、やはり白の帽子なので、漂白洗いまで行いました。
写真のように真っ白です。

これで気持ちよく新学期を迎えていただけます。

ブルゾンの黄ばみ除去です。

黄ばんだブルゾン

ナイロン生地の白色のブルゾンです。
写真では少し分かりにくいかもしれませんが、ファスナーから向かって右側、わきの下辺りからゴム編の裾にかけて黄ばんでます。

黄ばみを除去するためには、漂白洗いを行います。
今回の場合、地色も白一色ですので、安心して行えます。
なお、このような品物は、当然のように水洗い不可の表示ですので、処理する前にサイズだけはきちんと取っておきます。

処理後のブルゾン

漂白処理で、黄ばみも目立たなくなりました。
酷い黄ばみになる前の処理でしたので、強い処理をすることなく、キレイにすることができました。
もちろん洗う前のサイズと処理後のサイズをキチンと確認しております。

柄物に黄ばみが目立ちます。

黄ばんだスカート

しばらく履かずにおられた柄物のスカートです。
今回久々に取り出され、サイズの修正(脇の青い部分です)を行われ、かつキレイにして欲しいということです。

キレイになったスカート

これは漂白洗いで黄ばみをとっていきますが、柄物ですので、あまり強く処理をすると、柄の色が薄くなってしまいます。
ということで、上記の写真程度で処理終了といたしました。

もう少し黄ばみが気になるようであれば、まだ処理を行うことは可能なことをお客様に伝えたところ、とてもキレイになっているのでOKと喜んでいただきました。

かなり古いシミだそうです。

古いシミ

薄手の青みがかったグレーの綿ブラウスの背中側にシミが二か所みえます。
シミ発見以来、何度もご家庭で洗濯されたそうですが、全くキレイにならないということです。

この生地の色は、単色ではなく、梨地といって濃い目の部分と薄目の部分が小さく不規則に点在しています。
ですから、地色が抜けたり薄くなってしまうと、けっこう色を修正するのが困難です。
そうならないよう、注意しつつ作業をしてみます。

キレイになったブラウス

洗いの作業の中でシミを落としていきました。
洗い2回、シミ抜き、再度洗いの結果が上記写真です。
これで気持ちよく、再度袖を通していただけると思います。

他店で落ちなかった商品です。

他店で落ちなかった商品

白色のダウンベストです。
当店のお客様のブティックから連絡があり、集荷してまいりました。
そのブティックのお客様が、このベストをクリーニングに出されたけれど、写真中央の黄ばみがそのまま返ってきたとのことです。

これは食べこぼしかな?おそらく、ドライクリーニングしかしていないようです。
当店のダウンのメンテナンスは、ドライクリーニング後水洗いするダブルクリーニングを通常としております。
まずは、通常のダブルクリーニングを行ってみました。

ほぼキレイになったのですが、地色が白ですから、何か少し黄ばみが残っているかも?と感じ、シミ抜きで部分漂白を追加しました。
これで来シーズンも気持ちよくご利用いただけると思います。

キレイになったダウンベスト

冬物によくあるエリの汚れです。

ブルゾンのエリの汚れ

冬物のブルゾンとかダウン製品とかでよくみられるエリの汚れです。
写真のブルゾンのエリの先端がこげ茶色になってしまっています。
着用による皮脂汚れです。

これを家庭洗濯で落とそうとあれこれトライされる方もおられますが、それはなかなか困難です。
ブルゾンとかダウンとかはポリエステルとかナイロンといった親油性の繊維が多く、皮脂と相性がとても良い(つまり落としにくい)のです。

それが、クリーニングにお出しいただいて、ドライクリーニングをしてやると、一発で解決します。

ドライクリーニング後のエリ

油性の皮脂汚れは油(ドライクリーニング)で洗って落とす。
水溶性の汗汚れは水で洗って落とす。
これがとても効率の良い方法です。

ただし最近は、アウターでありながら、接着仕様とか、はっ水防汚加工とかを売りにするあまり、ドライ✖の商品が増えてきています。
メーカーは売りたい機能のみを謳いますが、購入される際には、そのメンテナンス性にも目を向けてみてください。

百合花粉の付着です。

袖口に百合花粉

カシミヤのセーターの袖口に百合花粉が付着してしまいました。
お客様は何もされずに当店に依頼いただきました。

クリーニング後のセーター

当店でダブルクリーニング(ドライクリーニング&水洗い)をしてやると、写真のように袖口の百合花粉もキレイに落とせました。
何も特別な処理はしておりません。

勝因は、なんといっても、お客様が何もされなかったこと、これに尽きます!

おしぼりや濡れタオルで拭き取ろうとされる方が多いのですが、そうされると、水分と一緒に花粉の黄色い色素が衣類の中に侵入してしまい、面倒なシミ抜きをしなくては取れなくなってしまうのです。
汚れたら、何もせずに速やかにクリーニング店に持参する、これが一番だという事例でした。

ドライ✖のアウターが増えています。

ドライ✖のアウター

最近、アウターなのにドライクリーニングが✖の商品が増えています。
理由は様々だと思います。

防水加工などの何らかの加工が生地表面に施してある。
プリントでロゴなどが書いてある。
縫製してなくて、圧着で製造されている、等々・・・。

メーカーなりに理由はあるのでしょうが、上記写真のように汚れてしまって、それを水洗いだけで落とすというのは、けっこう大変なことです。
大変ということは、それなりに値段がかかってしまうのです。

水洗いでここまで

何とか水洗いの工程の中で、上記写真の程度にはもっていきますが、すっきりキレイにはなりません。
やはりアウターはドライクリーニング〇にしておいて欲しいと思います。

ブランドスーツにかなり古いシミです。

ブランドスーツ

祖母に、「ブランドスーツのお手入れを、どこかきちんとしたクリーニング屋さんにお願いして」とお願いされたお孫さんが当店に来店されました。
写真でボタンホールの下やボタンの下あたりに、黄土色の古いシミが見えると思います。
このようなシミが、あちこち20カ所以上に散見されます。

幸い、生地が綿&麻で、漂白処理に割合強い素材であり、色も薄いベージュで、こちらもいくぶん色が薄くなるかもとお客様に了解をいただきました。

目立つシミをシミ抜きで処理し、最後に上下一緒に水洗いしました。

処理後のスーツ

立体的に仕上げて完了です。
お客様には、次回からは、仕舞洗いとして水洗いまでやってくれるクリーニング業者にお出しいただくことをお願いしました。
お孫さんには、シミの除去も仕上がり具合も、「うわ~!」と驚いていただきました。