風合いの変化

ご自身の洋服の風合いが以前と違うと感じられますか?

一口に風合いの変化と言っても、いろいろなタイプがあります。
昔はフワフワだったのに、知らない間にゴワゴワになった。
もう少しハリがあったような気がするが、今はクタクタ。
もっと色に深みがあったようだったと思うけど、何となく白けた?等々。
新品から徐々に乖離してゆく風合いの変化は、はっきり言葉にできないけれども、何となく感じるということが多いものです。
思い当たる点があれば、遠慮なくお問い合わせください。

風合いの変化について代表的な事例を3つ挙げてみました。
項目をクリックいただくか、下にスクロールしてご覧ください。

ゴワゴワ・パサパサになった
ハリがなくなった
色合いが変わったような気がする

ゴワゴワ・パサパサになった

カシミヤ・ビキューナ・アンゴラ・モヘア・ウール等の獣毛製品で、そしてもちろん毛皮でも、よくお聴きするお悩みです。

クリーニングにいつもきちんと出していたのに、気付くと、いつ頃からか、ゴワゴワ・パサパサの風合いになってしまった。


上記のような獣毛製品であれば、どこのクリーニング店をご利用になっても、ほぼ間違いなくドライクリーニングで洗い、仕上げ、返却されるはずです。
ドライクリーニングを繰り返していると、繊維から必要な脂分が抜けてしまい、繊維がゴワゴワ・パサパサになってしまうのです(各店、そうならないように脂分を補給する成分を添加されているはずではありますが、ドライクリーニングの脱脂力は強力です)。
解決するためには、抜けてしまった脂分を補給してやり、正しいプレス(プレスでも風合いは大きく変わります)をしてやらなくてはなりません。

当店では、もちろん品物の状態によりけりですが、軽症であれば栄養を補給してブラッシングするだけのこともあります。
重症であれば、しっかり栄養分を繊維の奥にまで届けるために、水洗いという処理をすることもあります(カシミヤのコートは水洗いをいたしますと、風合いはもちろん、色の深みもグッと増します)。

数シーズン、袖を通すことなく吊るしており、いざ着ようと思ったら、ガサガサ・ベタベタしている。

着用して外出しますと、排気ガスとか空気中の埃とかPM2.5だとか、様々な汚れを洋服はその表面に付着させて持ち帰ります。
また保管中にも、空気中の汚れを吸着していきます。
ただ保管していたので安心・安全とはいかないのです。
ただ吊るしていただけで、洋服は汚れ、徐々にガサガサ・ベタベタしてくるのです。

そのような場合、まずはタンブリングで洋服の埃や汚れを外部に叩き出す作業を行います。
続いて、必要であればドライクリーニングを行いますが、安易にドライクリーニングを行いますと、汚れが繊維の奥に奥にと入ってしまうことがありますので、慎重な判断が必要です。
そしてもちろん栄養分が不足していますから、栄養分を補給してやります。

上記二つの場合とも、最後にブラッシングとプレスをしてやります。
ブラッシングについては、あなたにもできるお手入れということで、この下に詳述いたします。
プレスは、通常のクリーニング店では、蒸気で蒸すだけであったり、アイロンの蒸気を使ってシワを伸ばすのが一般的です。
しかし当店のプレスは、アイロンでしっかりと押さえつけます。
獣毛の毛並みを一度順方向にしっかりと寝かしつけ、そこから少し毛を起こしつつ、同時にアイロンのアタリを消していくという作業を行います。
こうすることで最高級の風合い、新品時の風合いが戻ってくるのです。

ゴワゴワ・パサパサの最後に、何とかご自分でやってみたいというあなたのために、ブラッシングについて書いておきます。

当店ではブラッシングに様々なブラシを使っておりますが、よく使うのは下の写真の2本です。
左は硬いブラシと静電気防止機能のある柔らかいブラシが一本になっており重宝します。
右は毛玉ほぐしのブラシですが、ウールやカシミヤの表面が少し毛玉を形成しかけているときに使うととても効果的です(ご希望の方には、ブラシの販売も可能です)。

毛皮は別ですが、ブラシは基本的に硬いものを使ってください。
硬いブラシ(左のブラシの黒い方)で、洋服の下から上に強くブラッシングします(逆目)。
これで埃や汚れをブラシで掻き出してやるのです。
続いて、これも硬いブラシで上から下に優しくブラッシングします(順目)。
これで毛並みを整えてやります。
最後に左ブラシの柔らかい方で順目にブラッシングし、静電気を取り除き、埃をつきにくくします。
毛皮はやり方は同じですが、柔らかいブラシ(左のブラシの白い方)のみを使ってください。
硬い方を使うと、毛皮を傷めてしまいます。

風合いの問題は主観的な要素も多分にあり、あなたが求められる風合いに必ずしも達しない場合もございます。
しかしあきらめる前に是非一度ご相談いただければと思っております。

ハリがなくなった

薄手の生地のブラウスやカーディガン、あるいはシルク製品、麻や綿にもよくあることです。
新品のときにはハリがあったのに、着用や洗濯でノリの成分が落ちてしまい、ハリがなくなってしまうのです。
通常のYシャツに使うノリでは微調整が難しく、シルクやジャケットには適しません。
松田塾では、塾生専用の特殊ノリを作り、この辺の微調整を可能といたしました。

ノリ成分によるハリの再現ももちろんですが、もう一点重要なのはプレスです。
きちんとプレスしてやることで、繊維のハリが違ってきます。
他店にはないシルクやジャケットにも使えるノリときちんとしたプレス。
これであなたが何となく感じておられたハリに対するご不満を解決できるかもしれません。

新品時のハリの再現はとても難しく、私も試行錯誤の毎日です。
必ずしもあなたのご要望にお応えできるとは限りませんが、何とならないのか?と思っておられるのなら、是非ともお試しください。

生地の艶が失せた

生地にもっと艶があったような気がするとか、もう少し濃い色合いだったような気がするとか。
写真のような濃色の洋服で、着用の繰り返しによる脱脂やドライクリーニングによる脱脂で色が白けて見えることがあります。
よく似た症状に紫外線による褪色がありますが、こちらはシミ抜きの項をご覧ください。

脱脂が原因の艶失せであれば、脂分を補給してやることで、回復できるかもしれません。
松田塾では、スクワランというサメの肝油から抽出された成分の配合された加工剤を使います。
この加工剤を使ってやることで、色に深みが増し、艶が出ます。

艶とは少し違いますが、テンセルの濃色のものなどで、色が白けたとか筋が入った様になったとかいう事例があります。
これも軽い症状であれば、脂分を補給してやることでマシになることはありますが、重症の物の場合にはシリコンを濃いめに使ってやる(肌ざわりがツルツルになってしまいます)とか、色を足してやる必要があり、これはシミ抜きの項での話となります。

艶の消失・減退はとても難しい症状です。
また実際にやってみなくては、結果を予想するのが困難な事例が多いです。
しかし、あなたが何となくでもご不満を抱えておられるのなら、遠慮なくお問い合わせください。

メールにてお問い合わせをいただく場合には、下のボタンをクリックしてください。

あるいはホームページを見たとお電話ください。
☎084-951-4547
📱090-8244-9419

地図や駐車場はこちらをクリックしてください。