家庭洗濯で縮んでしまったとのことです。

縮んだセーター

おじいちゃんの形見のセーターを、誤って家庭洗濯してしまい、縮んでしまったのを元に戻せるかとのお問い合わせをいただきました。
やってみないとどの程度元のサイズまで伸ばせるか分からないのですが、参考になる目安が欲しいので、同じものでなくても良いので、この程度の大きさだったと分かる品物をお持ちいただきました。

かなり縮んでいます。
生地自体もフェルト化(毛糸どうしが絡み合ったしまい、固くなった状態)しており、う~ん、伸ばせるかな?という状態です。

重りを使って伸ばしています

セーターの生地がスムーズに伸びるように薬剤をしっかりとしみ込ませます。
しっかりとしたハンガーに着せ、各所に重りをセットし伸ばしていきます。
途中でサイズを何度もチェックします。
伸び過ぎを防ぐためです。

今回のセーターはフェルト化していることもあり、伸び過ぎるということはありませんでした。

かなり復元したセーター

上の写真が結果です。
青のセーターまではあと少し足りませんが、もう伸ばすのはいっぱいいっぱいの感じです。
おじいちゃんの形見ということもありますので、ここは無理をしないで、まず一度お客様に袖を通していただき、そのうえで更なる工夫が必要か、これでOKかを判断したいと思います。

ニットの穴を目立たなくしました。

ニットの穴

こちらはニットのスカートの拡大写真です。
お預かり時に、お客様から、小さな穴が一つ開いているとお申し出があったので、クリーニングの前にリペアでふさがせていただきました。

ドライクリーニングだけであれば、商品をネットに入れて洗えば、穴が拡大することはありませんが、着用中に引っかけて穴が広がったりしたら大変です。
また水洗いをすると、確実に穴が大きくなってしまいます。

リペア後のニット

ニットの穴は、同系色の細い糸を使い、表に糸が出ないように行います。
今回のニットは畝のないタイプだったので、ほとんど目立たないようにできました。
リペア箇所が分かるように、しつけ糸でマークしておきました。

2021年最後の仕上げはカシミヤのブレザーです。

カシミヤのブレザー

今ではもう福山の天満屋では売られていない、ロベルタのカシミヤのダブルブレザーです。
長く着用されており、ラペルのピークドの先とか、ポケットの玉縁とかは毛が薄くなってしまっています。
風合いの劣化も感じられましたので、水洗いで処理しました。

ビフォーの写真は忘れましたが、これを2021年最後の仕事としました。

カシミヤのブレザー

水洗い、仕上げ、アタリ取りを行い、写真のような出来上がりとなります。
風合いも戻り、少し軽くなったように感じます。

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