原因不明、色にもみえますが・・・

キュロットパンツのお尻側に気付いたらついていたそうです。
何かに色にも見えますが、記憶にないとのことです。
見た目からの判断ではありますが、生地の表面についているだけで、しみ込んではいないように見受けられます。

原因不明の色?

試しに油性処理を行ってみたところ、やはり簡単に落ちました。
簡単な油性処理で落ちたということで、恐らくドライクリーニングするだけで除去できると思います。

もしも、ドライクリーニング後にも残っているようであれば、シミ抜きで対応と判断し、ドライクリーニングしたところ、無事キレイになりました。

ドライクリーニングで一発除去

夏物に多いボーダーです。

ボーダーのシャツ

夏物を仕舞洗いする季節になってきました。
シーズン中は家庭洗濯で問題なかったかもしれませんが、来シーズンも着用したいとお考えの品物については、是非とも最後はクリーニングをお勧めします。

写真のようなボーダーの白い部分には、ちょこちょことシミ・汚れが見えます。
同じように紺色部分にもシミ・汚れがあることと思います。
通常は、このような商品は水洗いするだけです。
しかし、当店では可能であれば弱い漂白洗いをしてやります。

これで白い部分はより白く。
そして、紺色部分にもあるかもしれない汚れも除去します。

クリーニング後のボーダー

学生ズボンはよく汚れています。

学生ズボン

学生さんのズボンをお持ちいただきました。
学生服は、なかなかクリーニングする機会がないこともあり、かなり汚れていることが少なくありません。
今回のズボンも結構汚れています。

学生ズボンには、汗はもちろんですが、様々な汚れが混在しています。
ですから、ダブルクリーニング(ドライクリーニング&水洗い)は必須です。
プラスαでシミ抜きをすることも多々あります。
そして、納期が早い、つまりあまり時間をかけられないのも共通しています。

ダブルクリーニング後の学生ズボン

今回の学生ズボンは、ダブルクリーニングに少しだけシミ抜きしました。
上の写真のようにキレイになりました。
水洗いまでしているので、肌触りがとてもソフトになってます。
あまり汚れが酷くなりすぎないうちに、ぜひクリーニングを検討ください。

こだわりコースで仕上げました。

本当でしたら、9月4・5日と博多で九州松田塾が開催される予定でした。
松田塾には、一着、きちんと仕上げた背広を持参するのがルールですので、コロナで中止かも?と思いつつ、一着仕上げておりました。

せっかく仕上げた一着ですので、ブログにアップしておこうと思います。

こだわりコースで仕上げた背広
背広正面

段返り、3ボタン、カシミヤ混の上質な背広です。
仕上げて、トルソーに着せると、それなりに見えるのですが、写真に撮ると粗が見えてしまいます。
まだまだ精進しなくては、先は長いです。

強烈な折シワは完全には取れません。

折シワ

ダーツの向かって左側に凹んだ形のシワがあります。
これは、仕上がったばかりの洋服なのですが、このシワは、反として折って保管されていた時の跡だと思います。

学生のスラックスや折スカートの丈を出したときに典型的ですが、長く折られたままだった跡は、とても強固でどうしても完全には分からなくできません。
それと同じだろうと思います。

修正後

蒸気アイロンで生地の裏から、そして表からなんどもなんどもシワを消してみました。
しかし、光の当たり加減では、けっこうハッキリ分かります。
強固についてしまった折られた跡は、とても強敵です。

首回りの黄ばみと胸の食べこぼしです。

夏物によくある事例です。
首回りのゴム編の部分が汗や皮脂の影響で黄ばんでいます。
また胸あたりに、食べこぼしであろうシミも見えます。

汚れた夏物

こういった品物をキレイにするには、どれがベストか?としばし考えます。
ドライクリーニングでは、このような品物は全くキレイになりません。
黄ばんだ部分やシミの部分をシミ抜きした後、水洗いするか、全体を漂白洗いしてやるかが、キレイにするための方策だと思います。

今回は漂白洗いを選択します。
素材的にも色柄的にも漂白洗いができると判断したからです。

漂白洗い後の夏物

漂白洗いをしてやりますと、首回りや胸のシミを含め、全体がとてもキレイになりました。
今回の場合、漂白洗いを一度ではキレイになりきらなかったので、二度行いました。

これで来シーズンも気持ちよく着ていただくことができます。