こちらの商品のクリーニングを断られたが、クリーニングせずに収納はできないので、何とかなりませんかとお電話をいただきました。
目視では、合皮の傷み具合もそれほどでもなく、また、汚れ具合も酷くはなかったので、洗えないことはないなとカウンターで判断しました。
しかし、合皮は何が起こるか分かりません。
万が一、クリーニングで合皮が分解してボロボロになってしまったり、ベトベトに変質してしまってもよろしいでしょうかという確認はいただきました。
あまり汚れていないので、無理な力は加えないように、洗濯液は中性、温度は20℃程度、機械力は加えない等々の工夫をしつつ、極々デリケートな洗いを行いました。
仕上げも、裏返してストレッチパンツ部分だけをプレスしました。
以下が完成品です。
製品の特性として、クリーニングのリスクをお客様とクリーニング店が分け合わないといけない商品ですが、クリーニングできないものではありません。
いろいろな意味で、決してクリーニング店にもお客様にもメリット一杯の商品とは思えませんが、クリーニングしたいというお客様にはお力になれるかもしれません。