こだわりコースの処理詳細です。

お預かりしたブレザー

そろそろ夏物も終了ということで、上のような背抜きのブレザーをお預かりしました。
着用を経て、形もかなり崩れていますし、汗もかかれているでしょうから、「こだわりコース」で水洗いを行い、しっかり仕上げたいと思います。

しつけた状態のブレザー

クリーニングの処理に入る前に、ポケットの中を確認しつつ、シミや汚れがないか、また生地の傷みとかほつれとかないかもチェックしつつ、しつけ糸でしつけていきます。

これだけで結構時間を必要とします。
しつけが終了したら、各部のサイズを測っておきます。

そしていよいよ洗いに入っていきます。
ドライクリーニング&水洗いを行い、成形しつつ自然乾燥を行います。

自然乾燥中のブレザー

重りやスリーブ成形具を装着したこの状態で乾燥するまで、しばし放置です。
ここまでで、お預かり~チェック~しつけ~洗いの工程が終了したことになります。

乾燥ができたら、ボチボチアイロンで仕上げてゆくことになります。
それにつきましては、随時こちらにアップしてゆきます。

夏のキャップの汚れです。

夏のキャップ

今年の夏に愛用されたキャップです。
ツバの付け根の辺りが少々黄ばんでいます。
しかし、ひと夏愛用されたのであれば、これは極軽症といえます。

ひどい場合には、付け根辺りがもっと黄色く、更にツバの黒色が変色なんてキャップがたくさんあります。

この夏のキャップの黄ばんだ部分を漂白洗いしてやります。

漂白洗い後のキャップ

白い部分はより白く、黒い部分はより黒く処理しました。

これで来シーズンもご愛用頂けます。

原因不明、色にもみえますが・・・

キュロットパンツのお尻側に気付いたらついていたそうです。
何かに色にも見えますが、記憶にないとのことです。
見た目からの判断ではありますが、生地の表面についているだけで、しみ込んではいないように見受けられます。

原因不明の色?

試しに油性処理を行ってみたところ、やはり簡単に落ちました。
簡単な油性処理で落ちたということで、恐らくドライクリーニングするだけで除去できると思います。

もしも、ドライクリーニング後にも残っているようであれば、シミ抜きで対応と判断し、ドライクリーニングしたところ、無事キレイになりました。

ドライクリーニングで一発除去

夏物に多いボーダーです。

ボーダーのシャツ

夏物を仕舞洗いする季節になってきました。
シーズン中は家庭洗濯で問題なかったかもしれませんが、来シーズンも着用したいとお考えの品物については、是非とも最後はクリーニングをお勧めします。

写真のようなボーダーの白い部分には、ちょこちょことシミ・汚れが見えます。
同じように紺色部分にもシミ・汚れがあることと思います。
通常は、このような商品は水洗いするだけです。
しかし、当店では可能であれば弱い漂白洗いをしてやります。

これで白い部分はより白く。
そして、紺色部分にもあるかもしれない汚れも除去します。

クリーニング後のボーダー

学生ズボンはよく汚れています。

学生ズボン

学生さんのズボンをお持ちいただきました。
学生服は、なかなかクリーニングする機会がないこともあり、かなり汚れていることが少なくありません。
今回のズボンも結構汚れています。

学生ズボンには、汗はもちろんですが、様々な汚れが混在しています。
ですから、ダブルクリーニング(ドライクリーニング&水洗い)は必須です。
プラスαでシミ抜きをすることも多々あります。
そして、納期が早い、つまりあまり時間をかけられないのも共通しています。

ダブルクリーニング後の学生ズボン

今回の学生ズボンは、ダブルクリーニングに少しだけシミ抜きしました。
上の写真のようにキレイになりました。
水洗いまでしているので、肌触りがとてもソフトになってます。
あまり汚れが酷くなりすぎないうちに、ぜひクリーニングを検討ください。

首回りの黄ばみと胸の食べこぼしです。

夏物によくある事例です。
首回りのゴム編の部分が汗や皮脂の影響で黄ばんでいます。
また胸あたりに、食べこぼしであろうシミも見えます。

汚れた夏物

こういった品物をキレイにするには、どれがベストか?としばし考えます。
ドライクリーニングでは、このような品物は全くキレイになりません。
黄ばんだ部分やシミの部分をシミ抜きした後、水洗いするか、全体を漂白洗いしてやるかが、キレイにするための方策だと思います。

今回は漂白洗いを選択します。
素材的にも色柄的にも漂白洗いができると判断したからです。

漂白洗い後の夏物

漂白洗いをしてやりますと、首回りや胸のシミを含め、全体がとてもキレイになりました。
今回の場合、漂白洗いを一度ではキレイになりきらなかったので、二度行いました。

これで来シーズンも気持ちよく着ていただくことができます。

ジャケットのエリの黄ばみです。

洋服で一番汚れる部分と言えば、やはりエリではないでしょうか。

ジャケットのエリの黄ばみ

今回のジャケットはエリも黄ばんでいますが、袖も黄ばんだスジが何本も入っています。
エリだけであれば、シミ抜きで対応という場合もありますが、今回のように全体に黄ばみという場合は、やはり洗いで対応となります。

素材は綿と麻の混紡、色も薄でなので漂白洗いが可能です。

黄ばみの取れたジャケット

黄ばみ具合が酷くないうちにお出しいただいたので、一度の漂白洗いでキレイにできました。
黄ばみが酷くなると、何度も処理を重ねる必要があり、どうしても生地を傷めてしまいます。

早めに適切な処置を行うことが、衣類を良い状態で長持ちさせる秘訣です。

他店でキレイにならなかった品物です

汚れの残ったスカート

市内のお客様からお電話をいただきました。
スカートの染を依頼できるか?という内容でした。
電話で話を詳しくお聞きしていくと、他店でクリーニングしてもらったものの、汚れが残っているので染めたいとのご希望だと分かってきました。

電話だけでは詳細が分かりませんので、お宅にお邪魔し、実際に品物を見せていただいたのが、上の写真のスカートです。

汚れが残っているのか?脱色なのか?というところですが、まずはキレイになればそれがベストですか?とお客様に確認しました。
そして、とりあえず当店でクリーニングをやってみて、それでもこの状態だったら、次に染を考えるということを確認いたしました。

当店で水洗いしました

店に持ち帰り、ドライクリーニングは不要のようでしたので、まずは水洗いを行いました。
すると、写真のように、とってもキレイになってしまいました。
しかも、元の黒色もいくぶんハッキリ・クッキリ、冴えたようです。

当店には染め替えに関するお電話を結構いただきます。
皆さん、少し汚れが目立つと、染め替えたら良いのではと考えられるのだと思います。

しかし、本当に染め替えの必要な品物は、それほど多くはありません。
洗いやシミ抜きで、着用可能な状態まで復元できる場合が少なくありません。
また、染めは家の壁の塗り替えに似て、色の単調なツルンとした見た目になってしまいます。
更に、一度染めると、もう元の状態には戻せません。

ですから、染めは最終手段とし、キレイにする道を探した方がベターと考えています。
キレイにするにしろ、染め替えを考えるにしろ、あきらめる前に一度ご相談ください。

白い物をより白く

暑い夏には、さわやかな白がよく映えます。
しかし、白色は、着用の繰り返し、洗濯の繰り返しでどんどんその白さを失っていきます。

写真をご覧ください。
全体がくすんでおり、首回りや袖口が少し黒ずんでいます。

白い綿のニット

白は、やはり白であってこそ格好いいものです。
当店の洗いを行えば、白をより白く、薄い色物(パステルカラーなど)の色もより冴えます。
黄ばみや黒ずみがひどくなれば、元の白さを再現するのにどうしても手間取ってしまいます。
少しでも白さが損なわれていると感じたら、すぐにご依頼ください。

素早い処置こそが、早く安く、そして衣類をなるべく傷めない秘訣です。

白さを復元しました